2021/09/01 09:51
さて、今月は中秋の名月を迎えますが、いよいよ本格的に秋のお月見シーズンがスタートします。
2日の二十六夜待から11月14日の十日夜まで(10月18日の後の月までとすることもあります)、秋の美しい月を何度も楽しめますので、ぜひ美味しいお団子とお茶を準備してお待ちくださいませ。
お月見に関してはこちらのブログで過去にも何度か取り上げておりますし、こちらに少し詳しく書いておりますのでよろしければご覧ください。
秋の楽しいお月見ですね🎑
9月2日 🌜二十六夜 逆さ三日月の状態で昇ります ※お月見の二十六夜待はこの日です
9月6日 🌜晦日月 月は姿を隠します 月篭りから晦(つごもり)と呼ばれるようになりました
9月7日 🌑新月、朔、朔日、月発ち、月立ち
9月8日 🌒繊月 別名を既朔(既に朔)、二日月(ふつかづき)ともいい、月は見えないことが多いのですが、まれに繊維のように細い月が見えることかららこのように呼ばれています
9月9日 🌙三日月 新月後、最初に見える月です 月の出と書いて朏という字で書かれることもあります
9月13日 弓張月 上弦の月の別名(上弦の月と同じ日とする暦もあります)
9月14日 🌓上弦の月
9月15日 🌓九夜月
9月16日 🌛十日月 特に旧暦十月十日の月見が特別とされています
9月19日 🌔十三夜 満月の次に美しい月といわれています
9月20日 🌔小望月 満月の前の月 待宵の月、幾望とも呼ばれます(幾は近いという意味)
9月21日 🌕満月(十五夜・中秋の名月) 別名は望(ぼう)、望月(もちづき)など
ネイティブアメリカンの呼び名では9月の満月はHarvest Moon(収穫月)と呼ばれています。別名にCorn Moon(トウモロコシ月)、Barley Moon(大麦月)などもあり、いずれも収穫に由来していることがわかります。秋の明るい満月が、収穫を助けてくれるからといわれています
9月22日 🌖十六夜 別名を既望(既に望の意味)や不知夜月(いざよいづき)ともいい、いざよいとはためらうことで、月の出が少し遅くなり、ためらいながら出てくる月という意味のようです
9月23日 立待月 月はまだかと立って待ってしまうことです 少しずつ月の出が遅くなるのがわかるようです
9月24日 居待月 昨日は立って待った月ですが、遅くなるので座って待とうという月になります
9月25日 寝待月 寝て待つ月です 臥待月とも呼ばれます
9月26日 更待月 夜更けに昇る月を待ちます 別名を亥中の月ともいい、亥の刻に出る月という意味で、だいたい22時ごろです
9月29日 🌗下弦の月、二十三夜 二十三夜の月待ちは願いが叶うといいます
それでは、続いてお月見の行事をお伝えいたします。
まずは夜空の月を愛でるのではなく、明るくなり始めたころに月の出を拝する神秘的な二十六夜待からスタートです。
十三夜や十五夜と違い、二十六夜待は月の出を拝む行事です。そのため、時間は明け方頃になります。
二十六夜の月の出には、月の欠けた部分に阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩の弥陀三尊の姿が現れているといわれ、この日の月の出を拝むと願いが叶うと伝えられています。
時間が時間なのであまり見たことはないのですが、機会を作ってぜひ楽しみたいお月見になります。
お月見といえばこの日の月ですね。月が一年で一番美しい日といわれています。
今年の十五夜は満月と重なっていますので、それも楽しみですね。
お月見団子は収穫に感謝し、その年収穫したお米を搗いて作ります
供える数には二説あって、その年の満月の数と、十五夜だから十五個という説です
満月の数は昨年は閏年で13個でしたが、今年は12個です。やっぱり15個食べましょうか(⌒∇⌒)
また、別名を芋名月と呼ぶくらいですので、里芋やさつま芋を供えたり、お芋の餡でお団子をくるんだりします
ススキを飾るのは、稲穂に見立てています
さて、中秋の名月が過ぎてもお月見は終りではありません。
この後もまだまだ続きますよ。
後の月(十三夜)は十五夜のお月見とセットになっていて、十五夜に月見をしたら、十三夜にも必ず月見をしないと片月見や片見月と呼ばれ、縁起が悪いこととされています。
ぜひご覧になってくださいね。
十三夜のお飾りも十五夜と同じでよいのですが、お団子の数は十三夜なので13個といわれています
お月見というよりも夜に行う収穫祭ですが、十日夜をもって秋のお月見も終わりとなります。
とはいえ秋の月はいつ見ても美しいですので、お天気がよくて月がきれいな夜には、ぜひ美味しいお茶を片手に(できれば当店の月夜見茶のように、ちょっと夜更かしを補ってくれるようなお茶を選んで)、お月見を楽しんでいただけたらと思います。
それでは、どうぞ良いお月見をお楽しみください。
ありがとうございました。
暦のお茶 烏兎