2020/05/01 17:57
毎月ブログで今月の吉日をお伝えしているのですが、BASEさんのブログでもお伝えしておきますね。
吉日のお知らせは暦について知ってもらったり、行事に参加してみたり、お好きなように参考になさっていただければと思います。
もちろん、特にこの日のお作りを希望!などがあれば承りますが、それ以上に暦って面白いなと思ってくださると嬉しいです。
リストの下に、行事を取り上げて解説しています。よかったら最後までお読みください。
2日 十二直 除(不浄を除く日)
3日 十二直 満(万物が満ちる日)
4日 春土用明け・十二直 平(万事に吉日)
5日 二十四節気 立夏 ・端午の節句・十二直 平(万事に吉日)←暦のお茶「夏」再販します
6日 大安吉日
7日 満月☽
10日 母の日・十二直 成(万物成就の日)←母の日のお茶、この日まで受け付けています
12日 大安吉日・一粒万倍日
13日 一粒万倍日
14日 下弦の月☽
15日 十二直 除(不浄を除く日)・牛宿日(二十八宿の吉日)
16日 十二直 満(万物が満ちる日)
17日 十二直 平(万事に吉日)
18日 大安吉日
20日 二十四節気 小満
21日 甲子日・二十八宿 奎(万事に大吉日)
22日 十二直 成(万物成就の日)
23日 新月☽
24日 大安吉日・一粒万倍日
25日 一粒万倍日
26日 己巳日
27日 十二直 除(不浄を除く日)
28日 十二直 満(万物が満ちる日)
29日 十二直 平(万事に吉日)・鬼宿日(二十八宿の最良日)
30日 上弦の月☽・大安吉日
今月はあまり行事がないのですが、端午の節句から参りましょうか。
ご存知のことも多いと思いますが、よろしければお付き合いくださいませ。
5月5日は「こどもの日」ですね。
こどもの日は昭和23年に生まれた祝日ですが、端午の節句がもとになっています。
端午の節句は奈良時代よりも古くからあり、もともとは「節会」という宮廷行事でした。
こちらでよくお伝えする五節句のお祝いなどですね。
(五節句は人日、上巳、端午、七夕、重陽の五つです。このほかに節会で今も残っているのは、お正月や盂蘭盆などです)
端午の節句ではこの時期に花をつける菖蒲を頭に飾って、天皇に拝謁していました。
最初は5月5日ではなく、端午という言葉にある通り「午(旧暦5月)」の「端」で、5月最初の午の日だったのですが、その後、奈良時代に5月5日に制定されました。
さらに江戸時代になると武家の勢力が強くなり、貴族が頭に飾っていた菖蒲が「尚武」や「勝負」に通じるということで、武士となる男の子のお祝いに形を変えて行き、鎧兜と鯉のぼり(子の立身出世を願う)を飾るようになりました。
こどもの日の食べものというと「柏餅」がすぐ浮かびますが、これも江戸時代に生まれた風習です。
柏の木は新しい芽が出てくるまで古い葉が落ちないことから、家系が代々途切れることがない縁起の良い木とされています。
端午の節句に柏餅を食べるのは日本独自の習わしなのです。
ちなみに関東では柏餅を食べ、関西では粽(ちまき)を食べる家庭が多いようですが、古来から食べられていたのは粽の方です。
端午の節句に粽を食べる理由は、中国で戦国時代に屈原さんという詩人が5月5日に亡くなったことに由来しているという説があるのですが、後に文献を調べてみたところ、特に屈原さんとは関連がないともいわれています。
もともと粽は大祓のときにくぐる茅の輪と同じ、茅で包むことから悪鬼、邪気を祓うために食べられてきた歴史があります。
粽は夏至の食べものでもありますので、そちらの方が意味合いが強かったかもしれませんね。
さて、ほかに端午の節句に食べるものは、筍やぶりなどの出世魚など、子供の成長に伴って縁起の良い物が食べられています。
端午の節句というと男の子がいないおうちはあまり関係がないと思ってしまいますが、柏餅や粽を食べて、菖蒲湯に入って、大昔からある行事を楽しまれるのもよいのではないでしょうか?
よかったら行事のお供に、当店のお茶をお飲みいただけたら幸いに存じます🙇
母の日をご存じない方はおられないと思いますが、母の日がいつからどうやって始まったかなどは、あまり気にされたことがないかもしれませんね。
母の日は世界各国にあり、それぞれに由来や形式が違うのですが、日本の母の日は明治末期にアメリカから伝わったものです。
昭和初期の母の日は、皇后さまの誕生日である3月だったんですよ。
※ちなみに、母の日を日本に広めたのは、バレンタインデーと同じくお菓子会社さんなんですよ。
(母の日は森永製菓さん、バレンタインデーはモロゾフさんです)
その後、アメリカと同じように5月の第二日曜日と変化しました。
その由来は有名ですが、社会活動家だった母を亡くしたアンナ・ジャービスさんが、「生きている間に母に感謝できる機会を」と訴えたものです。
現在、新型コロナウイルスで亡くなっている方が多数おられる状態ですが、感染症で亡くなると、やっと家族と対面できるのは、すでに小さな箱に入ったあとです。
本当に、失ってしまってからでは何もかも遅いです。
例え会えなくても、いえ、逆に会えないこんな時期だからこそ、精いっぱいのメッセージを添えて、お母さまに想いを届けてくださいね。
今の状況でそれができるのも、冒頭にも書いた、通販が利用できて、物流が生きているからこそですね。
ありがたいことです。
当店でも母の日のお茶を毎年、期間限定で販売しています。
少し遅れて届くのもありかなと、今年は母の日当日まで販売しています。
もちろん、直送も可能です。メッセージも添えられますので、ご希望があればお申し付けください。
今年の烏兎さんからのプチプレゼントは、おうちで過ごす日々にピッタリの、薬草湯のもとをお付けしています。
甲子日、己巳日、ときどきこちらでも取り上げていますが、暦といわれてもあまり馴染みがないかもしれませんね。
子、丑、寅、卯・・・と十二支はご存知だと思いますが、正しくは十干十二支といって、十干という五行と十二支を組み合わせたものになります。
例えば今年は子年ですが、正しくは庚子(かのえね)。
庚は五行で金性になりますので、金に属す子年ということになります。
同じ子年でも、ほかに甲子(きのえね、五行の木に属す子年)、丙子(ひのえね、五行の火に属す子年)、戊子(つちのえね、五行の土に属す子年)、壬子(みずのえね、五行の水に属す子年)があります。
各十二支には必ずすべての五行がありますので、ご自身の干支が何の五行の年なのか知ってみるのも面白いと思いますよ。
さて、そしてこの干支暦ですが、実はこれまで一度も改編されていない最古から続く暦になります。
世界中で暦は改編されていますので、それだけでもすごいことなんですよ。
五種類の(各五行)の十二支があるということは、5×12で60ですね。
年の干支は60年で一周します。
60歳で還暦を迎えるというのは、「還る暦」、干支暦が一周巡ったお祝いなのですね。
だいぶ前置きが長いですが、この干支暦は日、月、年それぞれにあります。
ここで取り上げた甲子日(きのえねび)と己巳日(つちのとみび)は、日の干支のひとつです。
甲子日というのは六十干支の最初にあたり、特に縁起がよいとされています。
何かを始めるのにはとても良い日ですので、この日に作ったお茶を飲むなどはとてもよいと思います。
また己巳日は弁財天さまを祀る日となっていて、弁財天さまは美と芸と金運に強い神さまですので、この日にお作りしたお茶を飲むと、なんだか縁起がよくなりそうです。
よろしければお試しくださいませ。
毎度長くなり申し訳ありません。
今月は以上となります。
お茶のお作り日のご希望があれば承りますし、当店では吉日だけでなく、暦からお客さまにとって良い日を選んでお作りするサービスを行っております。
料金はかかりませんので、いつでもお気軽にお申し付けください。
なんとなく始めたサービスだったのですが、「どんな日に作ってくれたのか、手紙を読むのが楽しみです」と仰ってくださるお客さまもおられて、たぶん喜んでいただけているのではないかと思います😊
そうそう、5月は立夏から暦のお茶「夏」が再販になります。
薄荷に似た薬草が効いた、すっとするお茶です。
アイスでもホットでもお楽しみいただけます。
ベースのお茶は夏のお茶だけで登場する「抹茶入り」が人気です。
冷たく煎れて炭酸で割っても美味しく飲めるブレンドですので、よかったらぜひお試しください。
では、今月もありがとうございました。
暦のお茶 烏兎