2019/08/09 11:56
こんにちは、毎日暑い日がが続いていますが、体調を崩されていませんでしょうか?
こんなに暑くてと思うのですが、お盆が明けるころにはもう残暑で、秋の気配も少しずつ感じるようになります。
秋の漢方茶の販売も開始いたしますので、よろしければぜひご依頼ください。
夕方から夜にかけて、少し気温が下がってきたころにお飲みになるとよいかと思います。
秋のお月見に合わせて「月夜見茶」(つくよみのおちゃ)という大それた名前が付いたお茶を作ってしまいました。
(※月夜見とは月の神様のお名前です。月読命、天照大御神の弟さんです)
「月夜見茶」は、月を愛でるお供にお飲みいただきたいお茶で、特にこれからやってくる中秋の名月、十三夜、十日夜までの秋の月に合わせてお作りさせていただきました。
今年の中秋の名月は9月13日(陰暦8月15日)。
秋のお月見は季節柄、収穫を祝う側面があり、十五夜は別名を『芋名月』とも言って、芋類(主に里芋)をお供えします。
十五夜のお月見が終わっても秋の月はまだまだ美しく、翌月には『十三夜』があります。
十三夜は別名を「後の月」とも言って、十五夜の後に巡ってくる十三夜の月を楽しむ風習です。
十五夜だけを見て十三夜を見ないことを「片見月」と言って縁起が悪いなんていいますので、ぜひ両方の月を楽しんでもらえたらと思います。
また、十三夜は『栗名月、豆名月』とも呼ばれ、やはり収穫を祝ってそれぞれお供えをします。
今年の十三夜は10月11日です。
さてまだまだ終わりではなく、その後には十日夜(とおかんや)がやってきます。
十日夜はもともと収穫祭だったのですが、稲刈りも終わり、田の神様に感謝を捧げるという意味で、田んぼの案山子と一緒にお月見をするという、少し変わった風習です。
日にちは旧暦10月10日ですので、新暦では11月6日になります。
11月10日に収穫祭を行う地域もあるようですので、月夜見茶もこのころまで販売いたします。
以上が9月~11月の三つのお月見と呼ばれている行事になります。
月夜見茶をお供に、お月見を楽しんでいただけましたら幸いに存じます。
お月見にはほかに、月待ちという楽しい行事があります。
例えば十五夜の前の十四夜は待宵月、満月の後に続く十六夜、立待月、居待月、寝待月、更待月など。
こんな風に月待ちも楽しい風習なのですが、月待ちでは中でも特にお勧めしたいのが江戸時代から始まった「二十六夜待ち」の行事です。
二十六夜待ちは陰暦の1月と7月の年に二回だけ行われる行事で、中秋の名月、後の月と合わせて江戸の三大月見と呼ばれていました。
中秋の名月や後の月と違って、二十六夜の月は細い逆三日月になります。
月の出を待って拝むのですが、この日の月の出には弥陀三尊(阿弥陀仏・観音・勢至)の姿が現れると伝えられています。
別名を六夜ともいい、この日の月を拝むことで願い事が叶うと伝えられています。
2019年の二十六夜待ちは8月26日です。
その前によかったら、月夜見茶をご用意ください。
月夜見茶は月のような蓮の種、星のような真珠母のほか、穏やかな夜を過ごすためのツルドクダミの茎と白花油麻藤の茎などを加えた、ほんの少し苦味と甘みのあるブレンドです。
クセはほとんどないのでどのベースとも相性がよく、漢方茶が苦手な方でもお飲みいただけると思います。
心を穏やかに整え、お月見でしっかり月のエネルギーを蓄えたあとは、きっとよい眠りに誘ってくれると思います。
そんな月夜見茶、ぜひお試しくださいませ。